コラム 奨学金
わかりやすく解説!日本学生支援機構

みなさんこんにちは。大学一年生のあやかです。
突然ですが、このコラムを見ているあなたは日本学生支援機の仕組みがよくわからないって思っているのではないでしょうか?
そんな悩みをこのコラムを見てサクッと解決しちゃいましょう!!
日本学生支援機構ってなに?
日本学生支援機構とは日本の多くの学生が利用している「給付型」と「貸与型」を行っている国の奨学金機関のことをさしています。
今回は私たち社会的養護出身者の方向けに解説していきたいと思います。
私たちが受けられるお金は?
私たち社会的養護出身者のほとんどの方は「第一種奨学金」(第一区分)
に区分されます。(私たちは住民非課税世帯として扱われるため。)
ぞれでは次の表をご覧ください。
「給付型奨学金」(第一種奨学金 第一区分)

上の表からあなたが毎月、給付の奨学金として受け取れる額がわかります。
(給付の奨学金とは返済義務のない奨学金のことをさします。)
*在学採用の場合 以下が採用基準となるためご注意ください。
- 高等学校等における評定平均値が3.5以上であること、又は、入学者選抜試験の. 成績が入学者の上位2分の1の範囲に属すること
- 高等学校卒業程度認定試験の合格者であること
- 将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書等により確認できること
お金が足りない場合ってどうするの?
給付型奨学金を受けてもお金が足りない。これはよくあることだと思います。
そんな時に利用できるのが、貸与型奨学金です。
しかし、一つ注意しなければならない点があります。
それは私たち「第1種奨学金」を受けている人は無利子でお金を借りることができない点です。
お金を借りたい場合は、「第2種奨学金」(利子あり)のみを申請できます。
そこでお勧めしたい奨学金が東京社会福祉協議会が行なっているものです!
これは児童養護施設、里親などの委託を解除された方のうち保護者から経済的な支援を見込めない人たちに無利子で貸付を行なっている奨学金です。
- 生活支援費として 月額 5万円
- 家賃補助費として 最大 5万3千円
(貸付対象は東京都区域内に所在する児童養護施設等を退所または里親家庭の委託を解除されてから5年経過するまでの方)
授業料減免って何?
授業料減免とは、国が定める大学や専門学校や短期大学などで入学金と授業料が安くなる仕組みです。
しかし、授業料減免と言っても一度お金を振り込み、あとあと返還する仕組みを採用している大学が多いです。そのためある程度のお金は必要になってきます。
こちらは昼間制の大学の減免限度額の表となっています。

この表から分かるように国公立大学に進学した場合は、ほとんどお金をかけずに進学できると言えます。また私立大学に進学した場合でも授業料の約半分の授業料で進学できます。授業料減免は給付型奨学金が採用になった場合に適用になるため、特別な申請は必要ありません。
受験時に使える奨学金
日本学生支援機構では、「児童養護施設等の生徒への受験料等支援」が令和6年3月に高等学校を卒業予定の2000人程度の高校生に、受験料の上限20万円まで支援する奨学金がはじまりました。
国公立大学第一志望で私立大学を2校受ける場合
大学入学共通テスト受験料(3教科以上受験の場合) 18000円
国公立大学 2次テスト受験料 17000円
私立大学 受験料(平均) 30000〜35000 円(2校の場合 約7万円)
受験料の合計は10万5千円でした。
しかし、この奨学金は、受験に関わる交通費や、宿泊代なども含まれるためこの場合だとほぼお金をかけずに受験ができるのではないでしょうか。
終わりに
最後まで読んでくださりありがとうございました。
給付型奨学金や授業料減免など日本学生支援機構の仕組みを知って、進学を少しでも前向きに考えてもらえたらと思います。
私たちはあなたの夢を応援しています!!
*このコラムの制作にあたり、奨学金アドバイザーの久米忠史さんに取材をさせていただきました。ご協力ありがとうございました。