コラム

奨学金団体交流会を開催しました!

2025.4.07 執筆者:なつみ

こんにちは!なつみです!


2024年11月9日(土)に、社会的養護を経験した学生たちで企画した奨学金団体交流会を開催しました!
今回の記事では、交流会開催までの道のりと、当日の様子をご紹介します!

奨学金団体交流会の目的

今回開催した奨学金団体交流会は、奨学金団体さん同士の交流や情報・意見交換を目的としたものです。
学生の私たちが奨学金団体さん同士の交流会を企画した理由は、当サイトの運営を通して様々な奨学金団体さんと関わる中で、奨学金団体さんも“悩み”を抱えていることがわかったためです。
そこで、奨学金団体さん同士のつながりを深め、悩みを共有したり解決策を見つけたりできる場を作ろうと思い、交流会を企画しました。
また、いつかそれぞれの奨学金団体さんが一丸となって、社会全体で子どもたちを支える取り組みができたらいいな、という狙いもあったため、今回だけで終わらず定期的に交流会を開催したいと考えています。
ですので、今回参加できなかった方もぜひ次の交流会に参加していただけたら嬉しいです!

交流会開催までの道のり

実は、1年ほど前から交流会の企画アイデアが出ていました。
ですが、当時の私たちは奨学金団体さんとの交流が今より少なかったため、「本当に交流会は必要なのかな…」「交流会を開催しても来てくれなかったらどうしよう…」と不安に思っていました。
そして今年に入り、当サイトの宣伝やインタビューなどで沢山の奨学金団体さんとお話しする機会をいただきました。
その際、私たちは「奨学金応募のハードルを下げてほしい」という学生目線の意見を出していましたが、奨学金団体の方々とお話ししていく中で、資金源に限りがある現状や、中退してしまう学生へのフォローなど、多くの悩みを抱えていることがわかりました。
そこで、もし奨学金団体さん同士でその悩みを共有し合い、解決策が見つかれば、もっと多くの子どもたちを支援できるのではないかと思い、私たちは年内の交流会開催に踏み切ることができました。

今回の奨学金団体交流会は、Miomusの幹事団体の皆さんにご助言をいただきながら、奨学金団体の1つである朝日新聞厚生文化事業団の職員さんと私たち学生が協力して準備を進めました。
当日のプログラムは学生視点と、奨学金団体さん視点の両者を意識して作成したため、(もしかしたら?)今までになかった交流会にできたのではないかと思います!
実際に用意したプログラムはこちらです▼

  • プログラム1|各団体さんの奨学金紹介
  • プログラム2|パネルディスカッション
  • プログラム3|テーマ別話題提供
  • プログラム4|グループワーク
  • プログラム5|Miomusについて

各プログラムを学生1人ひとりが担当し、構成から準備物作成、進行まで務めました。
前日夜までミーティングを重ねて最終チェックをしたり、当日は全員でリハーサルをしたり、忙しい中協力してくれた学生メンバーのみんなと職員さんには感謝の気持ちでいっぱいです… > <

当日の様子

ここからは交流会当日の様子をレポートしていきます!

プログラム1|各団体さんの奨学金紹介

このプログラムでは、最初に奨学金団体さん同士で自己紹介をしていただきました。
本当は、初対面だと皆さん緊張するだろうな…と思いアイスブレイク企画を用意していたのですが、それを使わなくても盛り上がるほど、どのグループも沢山コミュニケーションを取っていました。
想定よりも親しみやすい雰囲気で進めることができ、内心ほっとしていました笑

プログラム2|パネルディスカッション

このパネルディスカッションでは、現在の社会的養護についてをテーマに、パネラーとして当事者の学生4人と、ゲストに全国児童養護施設協議会副会長の赤池先生をお招きして行いました。
実はこのプログラムの進行は、パネルディスカッション未経験の大学1年生が企画から司会まで担当してくれていました!
登壇していた4人の学生も、みんな自信を持って発言できていて、ここでしか聞けない当事者大学生の生活状況や奨学金への思いを伝えていました。
赤池先生からは、児童養護施設の職員さんの目線で、今子どもたちにどんなケアが必要か、施設と奨学金団体が連携して子どもをフォローするアイデアのご提案などをしていただきました。

プログラム3|テーマ別話題提供

このプログラムでは、3つのトークテーマに沿ってそれぞれゲストをお招きして、1テーマずつ講演していただきました。
トークテーマはこちらです▼

  • 社会的養護の現状や支援の実態について
    ゲスト:全国児童養護施設協議会副会長/赤池 裕さん
  • 貧困家庭の現状や支援の実態について
    ゲスト:公益財団法人あすのば/石神 貴之さん
  • 奨学金以外の支援について
    ゲスト:朝日新聞厚生文化事業団/中村 宣人さん

トークテーマは社会的養護に関するものだけでなく、貧困家庭向けの支援についても取り入れ、より広い範囲で子どもたちの生活状況や支援の現状を教えていただきました。
質疑応答では、奨学金団体さんならではの共通の悩みが投げかけられ、その解決に向けてどんな取り組みをしているかなどの情報交換が行われていました!

プログラム4|グループワーク

グループワークでは、奨学金団体さんがそれぞれ抱える課題をテーマとして、本音で語り合っていただきました!
前半は奨学金団体さんのみで課題の共有や情報交換の時間、後半は各グループに当事者学生が数名ずつ入り、フリートークの時間を設けました。
私もフリートークに入らせていただいたのですが、奨学金の応募や面接について正直な意見を言うと、奨学金団体さんは温かく共感してくださったり、どうしたら良いかな?と寄り添ってくださったりして、学生を支えたいという強い想いを感じ、感激しました…!

プログラム5|Miomusについて

最後のプログラムでは、当サイトのご紹介や、現状報告、目指す未来について、私からお話させていただきました。
大人も子どもも、支援する側もされる側も、沢山の人に使ってもらって初めて“生きる”サイトだと思っているので、今後もぜひ当サイトを覗いていただけたら嬉しいです!

まとめ

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
充実した交流会にすることができて達成感を感じる一方、まだまだ改善できそうな部分もあったので、次回以降もプログラムの構成や内容をアップデートしていく予定です!
また、当日ご参加していただいた奨学金団体の方々や、ゲストの皆様にも、重ねてお礼させていただきます!
次回の開催時期は未定ですが、決まり次第お知らせしますので、みなさんのご参加をお持ちしております!

*当日の様子を福祉新聞さんに掲載していただきました。